
海岸和輝

プロフィール
1984年東京都生まれ
東京を拠点に活動
卒業後はいったん絵画制作から離れ、グラフィックデザイナーやミューラルアーティストとして活動したのち、2020年より本格的に絵画制作を再開。現在は主にアクリル絵具を用い、キャンバスや変形パネルに制作を行っている。
グラフィックデザインの経験を背景にデジタルドローイングへ取り組む中で、線を描くことと消すことが絵画における根源的な行為であると考え、デジタルの筆致を基盤とした抽象表現を探求してきた。その過程で、色彩の知覚や相互作用への関心を深めている。
絵画の歴史において、画家たちは画面上で「嘘」を重ねることで独自の世界を構築してきた。
色彩にもまた、現実とは異なる感覚や認識を引き起こす「嘘」が潜んでいる、
その視覚的作用や知覚のずれに注目し、色を中心とした表現の可能性を探究している。
学歴
2008 東京藝術大学絵画科油画専攻卒業
個展
2025 「Overlap」ギャラリー自由が丘
2025 「interaction」tagboat galery
2024 「Overlap」渋谷PARCO[3LFTN apartment]
2023 「I’ve been painting」tagboat galery
グループ展
2024 「Multilevel Intersection」 DDD ART 凪、下北沢
2023 Indepemdent Tokyo 2022 Selection 阪急MEN’S TOKYO タグボート
アートフェア
2025 tagboat Art Fair 2025 東京都立産業貿易センター浜松町館
2024 tagboat Art Fair 2024 東京都立産業貿易センター浜松町館
2023 tagboat Art Fair 2023 東京都立産業貿易センター浜松町館
受賞歴
2022 Independent Tokyo 2022 準グランプリ受賞

アーティストを目指すようになったのは、どのような経験や思いがきっかけでしたか?
高校で美術科のある学校へ行ったことが最初のきっかけですが、
その時はアーティストになろうなんて考えてはいなくて、
ぼんやりと絵を描いていけたら楽しいかなぐらいに考えていました。
その後、大学で油画を学びましたが、一度は制作から離れました。
それでも表現への未練のような感覚が消えず、遠回りを経て「やはり絵を描きたい」と思って
今は制作できているので毎日楽しいです。

現在の作風に至るまで、どのような試行錯誤を重ねてきましたか?
制作を再開する前は色々なクリエイティブ関係の仕事をしていたので、
デザインだけでなくミシンを使った雑貨制作、シルクスクリーンや壁画など様々な表現を試しました。
特にデザインの仕事で培ったレイヤー感覚や色の扱いは現在の作品に大きな影響を与えています。
2020年に絵画制作を本格的に再開するまでは絵の具を使うと
グチャグチャになって完成させることができなかったのですが、
それまでにやってきた仕事を組み合わせることで現在の色彩の相互作用を探る作風へと発展しました。
作品に共通するテーマやコンセプトについて教えてください。
作品のテーマは「色と形の相互作用」です。
隣り合う色が互いに影響し合い、知覚が揺らぐ瞬間に関心があります。
デジタルとアナログを往復しながら、視覚的な“嘘”やズレを積極的に取り入れ、
見る人の感覚を少しだけ更新するような体験を目指しています。

作工程や素材について教えてください。
まずPhotoshopで構図を設計し、下絵を固めます。
その後プリントアウトし、カーボン紙でキャンバス(またはパネル)に写し取り、
マスキングテープとアクリル絵具で1色づつ塗っていきます。
デジタルの精密さと手作業の物質感を往復させる工程が特徴です。

描き始めた当初と現在で、自分の中で最も大きく変化した部分は何ですか?
描き始めた当初は「何を描くか」に意識が向いてブラシストロークとか鳥のモチーフとか
抽象表現の中のモチーフに関して考えていましたが、
現在は「どう見えるか」「どう作用するか」という知覚の問題に重心が移りました。
モチーフ中心から、構造や色彩関係そのものへ関心が深化したことが大きな変化です。

今回、「tagboat Art Fair 2026」に出展される作品について教えてください。
新作のS50号や昨年12月のtagboatgalleryでの個展では発表しなかった鳥モチーフを展示予定です。
同じ形状でも配色によって印象が変化する構成を通して、視覚の揺らぎや奥行きの錯覚を提示し、
空間全体で色の相互作用を体験できる展示を目指しています。

作品を見る人に、「これを感じてもらえたら嬉しい」というポイントを教えてください。
SNSで見るとプリントなのかと思ってたけど、手描きなんだねと言われることが多いのですが、
近くで見ると絵の具感とかもありますので生で見てもらえたら嬉しいです。
その上で、色の関係性や微妙なズレに気づき、見え方が変化する体験をしてもらえたらと思います。
視覚の感覚が少し更新される瞬間を共有できれば幸いです。

ご自身の作品において「色」はどのような役割を持っていますか?
私にとって色は主題そのものです。
単なる装飾ではなく、隣り合う色との関係性によって意味や空間が立ち上がります。
色は互いに作用し合い、見る人の知覚を揺さぶる存在です。
その相互作用を通して作品全体の構造を成立させています。

今後の制作において挑戦したいことや意識していきたいことを教えてください。
今年の夏は大きな作品を複数枚描く予定なので、それが大きな挑戦になり楽しみです。
また、デジタルではコントロールできる一方、
アナログでは生まれる偶然性をどのように取り込むかが課題です。
意図と偶然のバランスを探りながら、表現の幅を広げていきたいです。

10年後、どのようなアーティストでありたいと考えていますか?
10年後も継続して制作を続けているアーティストでありたいです。
自分自身が継続できていなかったこともありますが、
学生時代周りで精力的に活動してた人たちも気づいたら名前を聞かなくなってたり
本当に継続するということは簡単ではないなと感じます。
10年20年と自身のテーマを深めながら、
より大きな空間や多様な場で作品を発表できる存在になれたらと考えています。
4月24日(金)ー26日(日)開催:tagboat Art Fair 2026
現在、Tagboat Art Fairの無料招待券申し込み受付中!

「tagboat Art Fair 2026」
会期
2026年4月24日(金)ー26日(日)
詳細日時
・Preview -会場限定販売期間-
4/24 (fri) 16:00 – 20:00
・Public View -オンライン同時販売-
4/25 (sat) 11:00 – 19:00
4/26 (sun) 11:00 – 17:00
※3日間どなたでもご来場可能です
会場
東京都立産業業貿易センター浜松町館 展示場2階
〒105-7501 東京都港区海岸1-7-1 東京ポートシティ竹芝
JR/東京モノレール 浜松町駅(北口)から徒歩5分
ゆりかもめ 竹芝駅から徒歩2分
都営浅草線/都営大江戸線 大門駅から徒歩7分
チケット代
1500 円(会期中再入場可能)
※現在、Tagboat Art Fairの無料招待券申し込み受付中!
※障害者手帳のご提示でご本人様、付添いの方1名まで無料
※学生証のご提示でご本人様無料
※小学生以下のお子様は無料